グローバルに広がる多様なお客様のニーズに対応した、魅力的で手頃な価格かつ高品質な製品を実現するために、生産技術や購買などの関係部署と連携しながら、開発プロセスの初期段階からお客様視点で性能・品質の評価を行い、魅力にあふれ、安心してお使いいただけるようなクルマを開発しています。
日産自動車の企画部門と連携して決定した新型車の商品コンセプトに基づき、構造・機能などを設計し現実に走るクルマとしてカタチにしていくことが設計部門の役割です。車両重量、寸法などを設定する車両計画から、各部品を性能・機能を満足しながら車両上に配置し、生産ラインでの組み立て性も考慮した上で、実際に設計図面を描くに至るまで、設計部門の業務は幅広い領域をカバーします。このように、最適な機能をクルマに組み込むためには、商品企画部門、生産技術部門などとの連携は不可欠です。商品コンセプト、デザインとの整合性、あるいは生産工場での造りやすさの確認など、関係部署と常に協力しながら業務を進めていきます。
3D-CADを駆使した短期開発が、日産車体の大きな強みです。また、近年さらに進化した最先端で精度の高いバーチャル解析技術などの活用によって、開発プロセスの最初から設計品質を十分に高め、量産前の試作車をつくる段階での性能保証や高い生産性確認の実現による「設計変更ゼロ」を目指し効率的な設計に取り組んでいます。
■この工程に携わる先輩社員からのメッセージ
どのようなクルマの性能・品質を提供すればお客様からの要望に応えられるかを十分考え、その性能の目標を数値化し、決定することが実験部の役割です。そして、そのためにクルマにかかわるすべての性能・品質について実験を行い、その目標値をクリアしていることを保証します。また、実験結果は、設計部署に速やかにフィードバックし、よりよいクルマ造りに反映させることも、実験部に課せられた大切なミッションになります。
世界中のどこの自動車メーカーにも負けない、高品質で信頼性の高いクルマを生み出していくために、実験技術・評価スキルのさらなる向上を目指していきます。そのためには、ものごとを正確に見抜く力、品質に対する的確な判断力をつねに磨くとともに、絶えず市場をリサーチしお客様のニーズの把握に努めています。「性能・品質保証の砦」として、これまで以上に各部門から大きな信頼を寄せられる部署になれるよう、日々、技術力やスキルを向上に取り組んでいます。
■この工程に携わる先輩社員からのメッセージ
※海外出張時の販社調査中の写真です。
日産車体では、国内だけでなく、海外の多くの国や地域で使われている様々なクルマについて、開発から生産までを一貫して行っています。そして、世界中のお客様に優れたクルマをお届けするために、グローバルでの事業展開を積極的に進めています。
世界中のお客様のニーズを把握し、グローバルに新たなお客様を創造してまいります。
私は赴任先のアラブ首長国連邦(ドバイ)で、各販売会社(お客様)と日本側(開発・生産)の掛橋のような仕事をしています。タイムリーで的確な情報発信とダイレクトコミュニケーションを行い、お客様からより喜ばれるクルマ造りを目指し、改善を図っています。
現地では数ある車種の中でも、日産車体で生産している新型パトロールの販売と品質への関心が高く、販売会社からの市場レポートの多くは新型パトロールに関するものです。「新型パトロールの評判は、全日産ブランドの評判」として、日産車体駐在員には大きな期待が寄せられています。
また、苦労談といえば、夏場はとにかく暑いことです。販売会社のワークショップへ市場情報調査に行くと、扇風機も無く、屋外では40℃以上になる所が多いです。しかし、それ以上に現地販売会社の方々の「新型パトロール」の販売にかけるエネルギーは相当なもので、自分も暑さなんかに負けていられないといつもパワーをもらっています。この仕事は日産ブランドのイメージ向上に貢献できる大変やりがいのある仕事だと思っています。
(商品保証本部 30代)