お客様が要求する品質を満足させるクルマが完成した時の達成感は格別です。
私は新型車のサスペンションの設計をしていますが、サスペンションとひと言で言っても、アーム類の構造部品やスプリング・ショックアブソーバー・ブッシュ等の繊細なチューニングを必要とする部品まで、設計は様々なものに及びます。サスペンションは走る、曲がる、止まるといったクルマの基本性能を支える重要な部分で、クルマの機能に大きな影響を与えます。各部品をどの様に配置し、チューニングしていくかが設計時の最大のポイントで腕のみせどころでもあります。
また、十分な強度を維持して品質を保証することはもちろんですが、部品の造りやすさやコストをいかに抑えるかも重要な課題です。このような検討を経て、それぞれの部品が出来あがり完成したつもりでも、一台のクルマとして組み上がった時の評価が設計段階での評価と異なることもあります。操縦安定性や乗り心地の最適設計を行うためには、実験部や部品メーカーと連携をとり、クルマの評価を部品に反映することが重要です。
たいへん難しい仕事ですが、その分、挑戦のしがいもあり、大きなやりがいにもなっています。苦労しながらお客様が要求する品質を満足させるクルマが完成した時、その達成感は別格です。これからも新しい技術を学び、よりお客様に喜ばれるクルマ造りを目指していきたいと思います。
(車両要素開発部 20代)
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