2017―2022年度
日産車体・日産車体九州 中期経営計画
2011年度からの前中期経営計画では「LCV、MPVを核とし、全社一体となって競争力を高め、グローバルでお客さまを創造していく」の基本方針のもと、「QCT総合力で世界のベンチマーク工場となる」、「多車種少量生産車のフレキシブル生産拠点となる」、「LCV海外展開事業の基盤を強化する」、「生産台数と売上を積極的に拡大する」の4本の柱を重点課題とし、取り組んでまいりました。
ここ数年の日本の自動車メーカーの動きを見ますと、より生産コストの安い新興国や、輸送コストのかからない現地での生産など、海外生産の拡大が続いております。また、技術面では安全・環境・利便性などへの技術革新が一層加速し、それらに確実に対応できる技術力が強く求められ、当社の強みであるモノづくり一貫体制を更に磨いていくことや、グローバルで必要とされる明確なコア技術を確立していくことが一層重要な課題となります。
持続的成長を実現していくには、当社の特長をさらに伸ばしていくことでグローバル生産拠点の中での位置付けを確固たるものにする必要があります。
このような流れの中で、2017年度から2022年度までの6カ年で取り組む新中期経営計画を次のとおりといたしました。
LCV・Frame 車※ を技術力の核とし、
高品質で魅力ある商品をお客さまにお届けすることで、
将来にわたる強靭な企業基盤を確立する。
LCVやコンバージョン(特装)の市場ニーズを捉えた商品を提案することで「魅力ある商品による生産台数と売上の拡大」を目指してまいります。また、これらの活動により、日産車体九州でのフル生産の継続と、湘南工場の台数拡大を目指してまいります。
湘南と九州それぞれの工場の強みや、優れた仕事のノウハウを融合することで、日産車体としての確固たる特長を確立し「品質No1,お客様から信頼される工場」を目指してまいります。
”LCVは日産車体” をスローガンとしたこれまでの取り組みに加え、当社生産台数に占める比率が拡大してきたフレーム構造のクルマづくりも重要な技術領域ととらえ、2022年には当社生産車の次世代化に対応できる技術を確立し「LCV・Frame車のモノづくりグローバル技術拠点」となることを目指します。
半導体生産能力低下等による部品の供給問題が発生し、休業を含む大幅な減産を行ったため、2020年度の13万4千台、2019年度の18万2千台に対し下回り、11万4千台となった。
燃費、排ガス性能を高めLCVの企業別平均燃費基準(CAFE)に対応し、同時に商品力を向上させたAD、NV200バネット、キャラバンのガソリン、及びディーゼル等、多くのマイナーチェンジ車を立ち上げた。
1951年に生産を開始した当社のPATROLが生誕70周年を迎え、記念モデルをドバイ万博で公開。
当社製品の主要市場である日本、中近東、アフリカ、東南アジアなどで、現地の営業をサポートする活動と、そこから出てきた要望に応える商品仕様の提案を実施。
例えば、日本では、お客さまとの意見交換イベントに参画や、海外ではリモートによる商品説明など。
2021年度の日産圏国内市場初期品質評価において、当社のAD、NV200バネット、キャラバンが、ランキング1位から3位を獲得。
次期型車に向けて着実に技術を蓄積
LCVの使われ方に則した先進安全技術の制御ロジック開発
次期型フレーム車を見据えたプレス工法、アッセンブリ工法の検証
社会貢献の一環として、社会科見学の小学5年生を受け入れてきたが、新型コロナウイルスの影響で従来の工場見学の実施が難しくなり、オンライン工場見学の受け入れを進めてきた。昨年から、専用スタジオを設置し、対象を全国に拡げたことで、受入数は日産の国内工場でナンバー1となった。
中期経営計画の進捗状況につきましては、こちらをご覧ください。