日産車体は、国内だけでなく、海外の多くの国で使われているさまざまな車両の開発から生産を一貫して行っています。そして、世界中のお客さまに優れたクルマをお届けするために、日産自動車の海外拠点における開発・生産のサポートを行っています。
なかでもLCV(小型商用車)においては、日産グループでの中心的な役割を担っています。湘南工場のものづくり技術を活かし、スペイン、タイ、北米のほか、メキシコ、インドネシア、ブラジル、ロシアなど、世界中の日産自動車の工場でLCVの開発、生産の支援を行っています。
さらに日産車体では、グローバルに活躍できる人財を育成するサポート体制も充実。語学力の向上だけでなく、現地のスタッフと一緒に問題解決を図るコミュニケーション能力も重視し、海外への出張・駐在などによる経験の場を増やすなど、日産自動車の海外拠点との連携・交流を深める取り組みに力を入れています。
今後は、生産・開発支援やグローバル化への経験を積み重ねながら、日産車体の基盤を整備し、「LCVスタンダード」を確立していきます。そして、日産グループの海外事業展開に貢献していきます。
世界では、これから新たな生産拠点が必要になる市場もあります。いかに効率よく新工場を立ち上げ、最新の技術を導入し、競争力のある新型車の生産を開始できるか。キーとなるのはノウハウを持った人財です。日産車体の開発・生産技術部門の社員は、日産自動車の海外拠点におけるLCVの開発、現地生産のサポートを行っています。
日産車体は得意とするLCV・SUVの分野で、世界中のお客さまの多様なニーズにお応えできるクルマづくりに取り組んでいます。市場の求めるクルマの機能や性能は、その土地、文化によって異なります。各国、各地域の多様な個別ニーズを捉え、素早い改良を施し、お届けすることで新たなマーケットを自ら開拓しています。
日産車体は数々の名車を生み出した歴史の中で、多くの開発ノウハウ、生産技術を身に付けてきました。現在、LCV分野での事業を展開する中で、開発部門の社員は自ら現地に赴き、お客さまの声を聞き、そのニーズをカタチにすることを始めています。たとえば主要マーケットである中東湾岸諸国で求められている、動力性能向上のニーズを開発担当者がスピーディーに設計に反映し、工場ですぐに生産を開始し、お客さまに届けることができました。開発から生産までを担う日産車体ならではの取り組みの成果です。
また、中東の湾岸諸国でそれまでラインナップがなかったオートマチック車の実用性の高さを積極的にPRし、新規市場投入につなげるなど、新たなニーズの発掘にも力を入れて取り組んでいます。