‐日産車体九州- INFINITIブランドの生産を認められた工場

‐日産車体九州- INFINITIブランドの生産を認められた工場

日産車体九州の工場は、年間約12万台の生産能力を持つ、日産グループの「ものづくりのベストプラクティス」のすべてを織り込んだ工場で、目覚しい発展を続けるアジア地域との物流メリットが大きい北九州地区に立地しています。

  • ローラーヘミングラインの導入(車体工程)
    ■ローラーヘミングラインの導入(車体工程)
    ドアなど2枚のパネルを貼り合わせるパーツの端部において、従来のプレスによる成型に比べて高精度・高品質で美しい仕上がりの車体骨格をつくり出します。
  • 3WET塗装(塗装過程)
    ■3WET塗装(塗装過程)
    水分を吸着する性質を持つ下地塗料と水分を蒸発させながら上塗り塗料を吹き付ける装置を新たに開発し、塗装工程から中塗り後の焼付け乾燥工程を廃止。従来では困難とされた高級車にも対応できる高品質を実現。
  • ゼブラ照明塗装検査(塗装工程)
    ■ゼブラ照明塗装検査(塗装工程)
    全車両、ゼブラ照明をボディに照射、確かな人の目で塗装品質を確認。精度の高い塗装検査で完璧な塗装品質を確保。
  • 四輪加振機試験(ファイナル検査工程)
    ■四輪加振機試験(ファイナル検査工程)
    世界中の道を走行した時と同じ振動を再現。全車両を確認し品質確保に妥協のない検査を実施しています。
  • AGV(無人搬送車)によるボディ搬送
    ■AGV(無人搬送車)によるボディ搬送
    工場内物流をコンパクト、かつフレキシブルに運搬するマグネット誘導式の無人搬送車。大規模なコンベヤー設備に代わる新しいシステムです。
  • 「匠」の技と指導力
    ■「匠」の技と指導力
    高技能を持つ指導者としての証「匠」認定制度によって選出された人財が、その確かな技能でさらに最上級の品質へと導いています。
  • INFINITIの生産拠点

    INFINITI QX80
    INFINITI「QX80」

    この工場では、プレミアムブランドのINFINITI「QX80」、中近東向けのSUV「パトロール:Y62」、 国内向けのミニバン「エルグランド」、北米向けの SUV「アルマーダ」、商用バン「キャラバン」の5車種を生産。日産グループの国内工場では、フルサイズの大型SUVや大型ミニバンの生産が可能な唯一の工場としての役割を担っています。
    なかでもプレミアムブランドであるINFINITIには厳しい品質基準が設けられています。その生産を認められているのは現在、全世界で5工場のみとなっており、日産車体九州ではゼブラ照明塗装検査ラインでの塗装品質確認や四輪加振機試験による音振確認を生産するすべてのクルマに実施し、妥協のない検査品質を堅守。さらに各工程を担う熟練した従業員たちの確かな技能の結集により、INFINITIブランドの品質確保に努め、世界的な 市場調査においてもトップ品質を獲得しています。
    日産車体九州は、グローバル展開している日産グループにおいて、Q(品質)・C(コスト)・T(納期)の総合力で、ベンチマークとなる工場を目指し、実現に向けて取り組んでいます。

    ロボット技術の導入

    ローラーヘミングラインによるエンジンフードの生産
    ローラーヘミングラインによるエンジンフードの生産

    日産車体九州の工場では、湘南工場における長年のクルマづくりのノウハウを基盤に、ロボット技術を取り込んでいます。たとえば、従来のプレスによる成型に比べ、高精度・高品質で美しい仕上がりを生み出すローラーヘミングラインの導入などが挙げられます。主な施設としては、ローラーへミングラインの導入、AGVを活用したフレキシブルラインが特徴の車体館、塗装技術「3WET塗装」の導入により高品質と環境性能を実現させた塗装館、湘南工場のノウハウを受け継いだフレーム車とモノコック車の混流ラインをさらに進化させ、生産車すべての四輪加振検査を行うなど徹底した品質管理を特徴とする組立館などがあります。

    環境に優しい工場

    環境負荷を削減するための水系3WET塗装
    環境負荷を削減するための水系3WET塗装

    日産グループでは、日産自動車の環境理念である「人とクルマと自然の共生」に協調していくためにさまざまな取り組みを行っています。もちろん日産車体九州においてもこの理念を実現するために環境への配慮を隅々まで行き渡らせています。たとえば、「3WET」塗装の採用によるCO2排出量の低減、「リサイクル設計ガイドライン」に基づくクルマの設計などです。また、ロボットによる自動化が難しいとされる組立工程では、作業者の負担軽減のために助力装置を導入するなど、人に優しい環境をつくりだしています。
    車体の溶接工程においては、ベルトコンベヤーを排除。ボディをすべてAGV(無人搬送車)によって運ぶことで大がかりな生産設備を実質上なくし、フレキシブルな生産ラインを実現しました。また車両組立工程では基本構造の異なる車種を一つのラインでつくる、多車種混流生産を可能にしました。

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