この度、社長に就任いたしました冨山でございます。
日産車体九州株式会社は、日産車体の将来にわたっての事業基盤を確立するため、2007年に設立され、2010年1月より、本格稼働を開始いたしました。そして、現在は、日産グループの中核を担う生産拠点に成長しています。
日産車体九州は、年間12万台の生産能力を持つ工場です。プレミアムブランド車のINFINITI「QX80」、ミニバンの「エルグランド」、LCVの「キャラバン」など6車種を生産しています。現在、生産量の約8割のクルマを海外市場向けに輸出しています。
日産車体九州は、プレミアムブランドのINFINITIを生産できる高い品質を維持・向上させ、また、モノコック車とフレーム車という基本構造の異なる車種を一つのラインでつくる多車種混流生産をより効率良く行うために、生産車種比率に対応するフレキシビリティを高めています。
日産車体グループの主要事業は次の3つになります。
1つ目は、「商用車・プレミアムカー」です。
独自性の進化・深化により、ものづくり技術力・生産性の向上を図るとともに、商品の付加価値を高め利益と売上台数の拡大を図ります。
2つ目は、「特装車」です。
将来の成長性と高い収益性が見込める特装事業において、お客さまのニーズの多様化に迅速に対応することで事業拡大を図ります。
3つ目は、「サポート事業」です。
サービス部品生産やエンジニアリング受託業務、電動化対応を含む各種サポート事業について、生産量・業務量の拡大を図ります。
日産車体グループは、「気候変動への対応の必要性」、「市場のニーズの変化」、「企業に求められる社会的責任の高まり」、「労働人口、従業員の意識の変化」、これらの環境変化を認識し、昨年度2023-2027中期経営計画をスタート致しました。
これらの環境変化を踏まえ、目指す姿を「商用車とプレミアムカー、特装車、サポート事業で社会に貢献し、お客さまから頼られる唯一無二の存在となる。」と定め、これら3つの主要事業の拡大を図ってまいります。
日産車体九州は、日産グループの国内工場の重要拠点として、「品質No.1お客さまから信頼される工場」を目指しています。
2023-2027中期経営計画の2年目に当たり、引き続き、当社の強みである開発から生産まで一貫したものづくり体制の強化と、法令遵守やコーポレートガバナンス向上に取り組むとともに、福岡県、そして苅田町の企業として、地元経済に貢献し、ともに発展していけるよう誠心誠意努めてまいります。
2024年10月