水資源の有効活用水資源を保護するために、2003年度に「総合水利用計画」を策定し、各種の設備導入を行って計画的に節水を実施しました。主な取り組み内容◆シャワーテスター循環水のバイオ処理化自動車製造検査工程にある、シャワーテスター(雨漏り検査)に使用した水は油等で汚れるため、頻繁にピットを洗浄し、水を交換する必要があります。その度に大量の新しい水が必要になるため、循環槽に曝気ノズルで空気を送り込み、バイオ(微生物)を活性化させ、バイオの力で汚れを分解させることで循環水を浄化して再利用回数を増やしています。シャワーテスター◆塗料汚泥回収システム(凝集回収設備)の導入塗装ブースと沈殿槽の間を循環している水にたまった塗料汚泥を回収し、循環水をきれいにして何度も利用することにより、水使用量を削減するシステムです。このシステムは臭気防止にも役立っています。◆日産車体九州の取り組み日産車体九州では、日産車体で培ったノウハウを取り入れた最新鋭の設備を導入し、水資源の有効活用に取り組んでいます。取り組みの経過‘01造水装置による塗装廃水再利用(コ・ジェネ排熱による蒸留)(現在はコ・ジェネ休止により停止中)第1地区樹脂塗装ブース沈殿槽循環水のバイオ処理化(現在は該当ブース休止中)‘03第2地区塗装工場井水浄化RO装置増強第1地区塗装工場井水浄化RO装置増強‘04第2地区上塗りブース沈殿槽塗料汚泥回収第1地区シャワーテスター循環水のバイオ処理化第1地区ボイラー井水浄化RO装置増強第2地区中塗りブース沈殿槽塗料汚泥回収‘05第1地区電着水洗水のRO装置設置第2地区シャワーテスター循環水のバイオ処理化‘06第2地区電着水洗水のRO装置設置水使用量削減車の生産工程においては特に塗装工程で水を必要とします。そこで、水資源を保護するため水の使用量削減に努めています。年度上水(県水)井水012345678910m3/台2011年度より日産車体・日産車体九州の合算値を示しています。2011年度より日産車体・日産車体九州の合算値を示しています。'907.51.21'011.051.66'020.941.72'031.171.34'041.341.11'071.880.81'082.270.54'092.480.88'123.380.37'133.290.37'113.410.54'051.511.00'061.850.80'102.800.65台当たり水使用量の推移RO装置生産塗料汚泥回収設備RO装置 : 水の「浸透」現象を逆に利用する逆浸透膜(Reverse Osmosis)を用いて原水中の不純物をろ過し、純度の高い水を精製する装置。必要とされる純度の水を精製するための原水使用量の削減が可能環境報告12
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