環境・社会報告書2017
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商品開発燃費向上燃費向上は、車という商品の競争力であると同時に、限りある地球資源節約の観点からも、わたしたちに課せられた社会的要請でもあります。この向上活動には、代替エネルギー対応や燃焼技術開発のほかに、軽量化のための材料開発、駆動系の高効率化、空気抵抗の低減など、多岐にわたる技術革新が必要です。以下、2016年度の活動成果について紹介します。活動の成果NV350キャラバンは、「可変バルブタイミング」「充電制御」等の採用により燃費を向上させ優れた燃費性能により、平成27年燃費基準を達成*し、減税措置が適用されました。*ワゴン、バンMT車の一部を除く◆  NV350 キャラバンJC08モード 燃料消費率12.2km/l(国土交通省審査値)(バンDX、2WD、YD25DDTi、5AT ロングボディ、標準幅、標準ルーフ、低床、6人乗り)⇒「平成27年度燃費基準+10%」を達成しました。排出ガス清浄化環境に優しいクリーンな排出ガス車を、1台でも多くお客様にお届けすることを目指しています。そのため日産自動車と連携しながら自主目標値を定め、積極的に技術開発とその商品化に取り組んでいます。環境に優しい車社会の実現に向けた、商品開発の推進開発・製造、商品保証までを一貫して担当する当社は、常に「CO2排出量の削減」、「エミッションのクリーン化」及び「資源循環(リサイクル)」の3つを重要課題として考えている『ニッサン・グリーンプログラム2016』を踏まえ、「法律で定められた排出ガス規制値より厳しい、自主基準値に適合した商品化の推進」を環境目標とし、商品開発を進めています。低排出ガス車の商品化拡大の取り組みより環境に配慮した車を、よりお求めやすい価格で提供すると共に、排出ガス清浄化技術をできるだけ多くの車に導入し、社会の要請に応えるために、国内で販売する車の低排出ガス車認定取得を目標に取り組んできました。日本での排出規制導入当初の1973年より、当社もいち早く規制に適合する車を提供してまいりました。現在最もクリーンなガソリン車の排出ガスレベルは、1973年当時の規制に対して、1/100~1/250レベルに達しています。日産車体における生産車としましては、エルグランド全車、NV200バネット全車、ウイングロード全車、NV150AD(1.5L車・1.6L車)が、走行実態を反映したJC08モード※1でSU-LEV※2の認定を受けています。またNV350キャラバン ガソリン車全車、NV150ADでもU-LEV※3の認定を受けており、NV350キャラバン ディーゼル車については平成27年排出ガス規制(ポスト新長期規制)に適合しています。※1  JC08モード:より実態に即した評価を行うため、省エネ法の省令および道路運送車両の保安基準の細目告示の改正により導入される試験モード。今後新たに発売される自動車は、’09年10月1日以降JC08モードの表示が義務付けされている。※2  SU-LEV(Super Ultra Low Emission Vehicle):平成17年排ガス規制値を75%下回る「世界最高水準」の排ガスレベルを実現したクリーンな乗用車。※3  U-LEV(Ultra Low Emission Vehicle) : ’05年排出ガス規制基準値より有害物質を50%以上低減させた自動車。NOx(窒素酸化物)HC(炭化水素)SU-LEVU-LEV’05年規制’00年規制’78年規制’73年規制SU-LEVU-LEV’05年規制’00年規制’78年規制’73年規制10010010161652.41.30.63.21.60.80.41/1001/250環境報告5

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