環境・社会報告書2015
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今日、CO2、フロン、窒素酸化物などの温室効果ガスによる「温暖化」が、地球規模で進展していると予測されています。地球環境を守り次世代に引き継ぐために、世界中の国や地域、企業、そして個人レベルまで含めて、様々な環境保全活動に取り組んでいます。また、日本国内においては省エネ法改正などによって、産業界だけでなく、民生・運輸部門の取り組みの強化が 求められています。このような中にあって、私たちは環境問題の重要性をいち早く認識し、環境理念を制定し、環境活動に取り組み、1997年に環境ISO「ISO14001」の認証を取得しました。また、燃費向上や排ガスの清浄化など、クルマの環境性能向上への取り組み、CO2やVOC(塗装工場からのトルエンやキシレンなどの揮発性有機化合物)の削減、資源再生化、臭気・騒音対策などにも、積極的に取り組んできました。2010年2月には環境に配慮した最新鋭の工場である日産車体九州で生産を開始しました。また、生産工場の集約化、省エネ新規技術の導入、省エネ設備・機器の 導入によりCO2では2014年度は1990年度比約64%の削減を実現しています。日産自動車は2011年10月、三世代目の中期行動計画となる「ニッサン・グリーンプログラム2016」を発表し、低炭素化、再生可能エネルギーへの転換、そして資源の多様化という三つの分野を最重要課題とした取り組みを開始しました。私たちは日産グループの一員として、「ニッサン・グリーンプログラム」を踏まえ、環境理念である「人や社会、自然に優しいクルマ造り」の実現に向けて、環境負荷低減の活動に引き続き積極的に取り組んでまいります。日産車体株式会社常務執行役員環境統括責任者ごあいさつ2

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