環境・社会報告書2014
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大気汚染の防止◆硫黄酸化物(SOx)、窒素酸化物(NOx)の低減湘南工場では使用燃料を重油から都市ガスに転換し、SOxを大幅に低減しています。塗装工場オーブンは1972年にはすべてガス化転換済みです。またNOxも都市ガスなど良質燃料の採用、燃焼管理の実施、排ガス中のNOx濃度を低下させる脱硝設備の使用などにより低減しています。◆揮発性有機化合物(VOC)の低減2006年4月に大気汚染防止法が改正され、新たにVOC規制が始まりました。当社は、塗装工程を持つことから、従来よりVOC削減に取り組んでまいりました。今後も、法令を遵守し一層の改善に取り組みます。日産車体九州では上塗りカラーベースに水性型塗料を採用し、湘南工場比でVOC排出量原単位を27%削減しました。水質・大気汚染防止海、山、川、田園の自然に恵まれた環境下にある当社は、大気・水質の管理には自主基準値を設け法令より厳しく、環境保全に努めています。特に秦野地域は、丹沢山系名水湧水群などの緑と水に恵まれており、水質管理には常に細心の注意を払っています。日産車体九州も、工場が瀬戸内海に面していることもあり、同じ敷地内で生産を行う日産自動車九州(株)とともに厳しい水質管理を実施しています。水質汚濁の防止工場からの排水は、廃水処理場で適切な処理をした後、公共下水道または河川に放流しています。生産生活系廃水(トイレ・食堂・風呂)雨 水無機系廃水有機系廃水廃水処理場公共下水道河 川(放流)緊急遮断水門汚泥産廃として処理雑廃水油水分離槽 冷却塔ボイラー廃水等塗装工場処 理湘南工場廃水処理フロー緊急遮断水門生活系廃水(トイレ・食堂・風呂)雨 水公共下水道雑廃水油水分離槽 冷却塔ボイラー廃水等秦野事業所廃水処理フロー生活系廃水(トイレ・食堂・風呂)雨 水無機系廃水日産車体九州(株)日産自動車九州(株)有機系廃水廃水処理場河 川(放流)海(放流)緊急遮断水門汚泥産廃として処理雑廃水油水分離槽 冷却塔ボイラー廃水等塗装工場・フレーム工場有機系処理一般系処理浄化槽油水分離槽放流ピット日産車体九州廃水処理フロー※1  無機系排水 :  有機物があまり含まれていない排水のことです。塗装工場で、塗装の前段階の表面処理した際の洗浄水や完成したクルマに水漏れテストを行うシャワーテスターでの排水などが主なものです。※2  有機系排水 : 有機物を多く含んでいる排水のことです。主なものとしては、電着塗装で下塗りをした後、車体を水で洗った際に生じる排水などです。環境報告13

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